”Genre Collage”, People like Us@Haus der Kulturen der Welt

メディアアート芸術祭"transmediale"の催しの一つ。ヒッチコックからタイタニックに至る様々な映像と音響をコラージュする手法、というとゴダールの『映画史』の平凡な模倣に聞こえてしまうが、まなざしのやりとりや殴り合いのカットバックを切り貼りする重ね方が巧み。サウンド・オブ・ミュージックの冒頭と戦争シーンを重ねるシーンがあったのだが、《サウンド・オブ・ミュージック》のメロディーが他の音楽との重なり方の具合で短調に聞こえたり長調に聞こえたりするあたり、音響面での遊び方も繊細で心地よいhttp://www.peoplelikeus.org/

音楽祭は六日まで(http://www.transmediale.de/)。シンポジウムのパネリストには、演劇学者のPhilip Auslander やmedia art を中心に扱っている哲学者Mark Hansenら英米系の大家の名も並ぶ。楽しみだ。

それにしてもベルリンは年中どこかで祭りをやっている。昨日は東地区のFriedrichshainではデモで逮捕者が出たようだが、そんなことはそっちのけでイヴェント主催者はコンサート終了後はぜひKreuzberg(Friedrichshainの隣)のクラブへどうぞ(芸術祭の枠でライブが毎日あるらしい)などと呑気なことを言っていた。