ドイチェ・オーパー100周年記念演奏会@ドイチェ・オーパー
Alberto Zeddaは、きびきびとした強奏から、大胆に歌い回す旋律まで、ロッシーニの魅力を最大限に引き出してくれた。
1月のTankrediで再びドイチェ・オーパーのプルトに立つようだ。聞き逃せない。登壇時も演奏後も一際大きな拍手に包まれていた。
市長のWoweleitも出席しており、ベルリンで三つの歌劇場を維持しつつ、一つ一つの歌劇場が個性を出し競い合いながら共存していくことを宣言。これにも大きな拍手。本人は西ベルリンの出身で、子供のころに良く来たのはやはりドイチェ・オーパーだったとのこと。ただ、先生のつてで、壁の向こうにあるコーミッシェ・オーパーに行って、そのスタイルの違いに驚いたそうだ。
ドイチェ・オーパー、日本との関係の深さ(この劇場の来日公演のおかげでベルク《ヴォツェック》日本初演はかなり早い段階で実現している)はもちろん、ベルリンで演奏会、劇場に通う身にも大切な劇場の一つ。オーケストラの出来には波があってひどい時はひどいのだけれど、2012年のシュノーポリの命日に演奏された《ラ・ボエーム》の演奏などは忘れられない。今シーズンのラッヘンマン《マッチ売りの少女》もとても良かった(http://www.youtube.com/watch?v=RngQlsWbbGE)。
《フィガロの結婚》や指輪などはフリードリヒの演出などがかかっており、Stölzlのヴァーグナーは今後も期待大だ。DVD出版も充実しているし、今後も楽しみである。