2011-01-01から1年間の記事一覧

アンサンブル・アダプター@ドイツ文化センター

あっというまに12月も半ば。今日は、ドイツ文化センターの催し「〈アンサンブル・アダプター/クラングネッツ来日企画2011〉日本とドイツ・新しい音楽の潮流」に顔を出してみる。Klangnetzはベルリンを中心に活動する作曲家団体で、ベルリンにいたときも幾つ…

ブラームス ヴァイオリン協奏曲、バルトーク《青ひげ公の城》、4響、デュトワ@NHKホール

上京した父と秋葉原で待ち合わせ。ヨドバシなどでスタックスなどのヘッドフォン(一つ20万円のものなど)を視聴して冷やかした後、NHKホールへ。バティアシュヴィリ演奏のブラームスのコンチェルトがなかなか良かった。管楽器のゴージャスなサウンドには、ア…

Jean-Louis Agobet@明治学院大学アートホール

アルバン・ベルク協会の特別例会を聞いてくる。フランスから来たJean-Louis Agobet(アゴベ)によるインタヴューと演奏会。演奏は、東京シンフォニエッタ。演奏の質がとても高く、複雑な構造と明晰な響きが同居する作品の魅力を良く引き出していた。プログラ…

『音楽文化新聞』復刻

洋楽文化史研究会に初参加。 有馬学さん、片山杜秀さん、戸ノ下達也さんの鼎談+藤岡由紀さんの演奏。 有馬学さんの、戦時中の朝鮮映画に関する発表がとても興味深かった。『兵隊さん』(1944年)という映画で、朝鮮に徴兵制を定着させるためのプロパガンダ…

ちゃんこ鍋

昨日、初めてメトロポリタン歌劇場のライブ・ビューイングを鑑賞。演目は《ジークフリート》。演出上、歌手の動きが少なかったのは撮影を意識してのことだろうか。カメラの動きがかえって目につく感じがする。小鳥役の歌手は舞台に上げず、アニメーションを…

季刊「アルテス」

久々に体調を崩していたが回復。買い物のメモ。Composers in the Movies: Studies in Musical Biography作者: John C. Tibbetts出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 2005/06/10メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログを見るア…

作曲家 山田一雄

東京芸術大学の図書館で、没後20年を機に『山田一雄 自筆譜展』がひらかれている。その展示と関連した片山杜秀さんの講演「作曲家 山田一雄 マーラーと日本的なもののはざまで」を聞いてきた。山田が東京音楽学校に入学した31年の無調的な響きが支配的な歌曲…

発表します

11月5日、6日の日本音楽学会全国大会@東京大学駒場キャンパスで、フォーラム「映画音楽研究のアクチュアリティ」に参加します。 概要は以下の通りです。多くの方に参加していただき、ご意見をいただきたいです。お待ちしています。〈題目〉映画音楽研究のア…

《サロメ》@新国立劇場

同級生と新国立劇場《サロメ》へ。踊ってる時間と首にキスしてる時間が長い。 当日Z席→新宿のDisc Union→オペラ、という間にいろいろと喋ったのだが、またへこむぐらい刺激を受ける。原稿書きにも疲れて買ったばかりの《モーゼとアロン》DVDを見始めたが…

宮沢章夫『トータル・リビング 1986−2011』@にしすがも創造社

学校でたまたま留学中にもお世話になった後輩と再会。修論執筆中でかなり忙しそうだったが、いろいろお話を聞かせてもらって刺激になった。洋楽導入・教育に関する研究が東京音楽学校の周辺にとどまらず在野の部分まで厚みを持って広がっていくことを期待。 …

ヤノフスキ!

故あって、月曜、火曜と連日ヤノフスキ=ベルリン放送響を聴けるというこの上ない幸運。 英雄も、ブラームスの交響曲第3番も、とてもしなやかで瑞々しい。明日も、金曜日も東京でヤノフスキが振っていると思うとたまらないなぁ。ベルリンでは、一プログラム…

早稲田研究会

久々に研究会に参加。今年度の大阪の国際演劇学会のパネル参加報告を聴く。その後の打ち上げで話題になった、ヒンデミットのオペラ《行きと帰り》の動画を発見。画像が悪いのはご容赦を。 http://youtu.be/IRV4CrC65dA

勉強会

ベルリンでも一緒だった同級生とル・ヴェソン・ヴェールで久々に食事。時間を忘れてしゃべってしまった。いろいろがんばろ。夜は学科での勉強会。その準備で、前日に漁った動画をいくつか。こちらも楽しすぎて時間を忘れ、気づいたら朝になっていた…。ホモキ…

トロヴァトーレ@新国立劇場

バイエルンではなく新国立劇場へ。キャストは以下の通り。【レオノーラ】 タマール・イヴェーリ 【マンリーコ】 ヴァルテル・フラッカーロ 【ルーナ伯爵】 ヴィットリオ・ヴィテッリ 【アズチェーナ】アンドレア・ウルブリッヒ 【フェルランド】妻屋秀和 【…

焼肉

今日は、迷った挙句、一日引き籠って原稿とにらめっこ。ある意味贅沢な時間の使い方だ。夜は気晴らしに近所の友人と焼き肉。「食道園」は外観は地味だが絶品。牛のささみは初めて食べたが、美味しかった。 思い出し笑いしそうなほどの美味しいものを食べたの…

アジア・オーケストラ・ウィーク「クライストチャーチ交響楽団」@オ

クリス・クリー・ブラウン《アイススケープ》(2003) ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番 ニ短調》 エイノユハニ・ラウタヴァーラ《交響曲第7番「光の天使」》(1994)ラフマニノフ→ラウタヴァーラと続くと、確かに系譜を示すという点では良いのだけど、一晩…

作曲家の個展2011「三輪眞弘」@サントリーホール、東京都交響楽団、野平一郎

《村松ギヤ・エンジンによるボレロ》(2003) 《愛の賛歌−ガムランアンサンブルのための》(2007) 《永遠の光…オーケストラとCDプレーヤーのための》(2011) 3曲目の《永遠の光…》は、欧題は"Lux aeterna luceat eis, Machina"とのこと。コンピュータ・…

東京都交響楽団 第721回定期演奏会@サントリーホール

プロコフィエフ《戦争と平和》 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第2(!)番 プロコフィエフ 交響曲第5番指揮:マーティン・ブラビンス ピアノ:上原彩子久しぶりのサントリー。前半は、オルガン側から舞台を眺めるP席。ピアノ協奏曲は、第2楽章のソロ(コ…

明治学院コンサートシリーズ 第32回@明治学院アートホール

周知の通り、神谷町のビルの一角にあった近代音楽館が白金の明治学院に移管され、今年度再オープンした。明治学院コンサートシリーズでは、そこでの所蔵資料などを利用して日本人作曲家の曲を今後定期的に演奏していく企画が持ち上がっているようだ。本日は…

大井浩明「作曲家の肖像第1回 クセナキス全曲鍵盤曲」@白寿ホール

2時間半にわたり、クセナキスの鍵盤作品を演奏。いとも簡単に弾きこなしていた(ように見えた)。シリーズもので、今後はリゲティ(10月)、ブーレーズ(11月)、韓国人作曲家(12月)、シュトックハウゼン(1月)だそうだ。すべて必見。http://ooipiano.exb…

台風一過

というほどの快晴ではない。新宿にて先輩と打ち合わせ。 「貴志本はひとつのきっかけ」という認識はやはり共通していた。さて、これからどうするか。何ができるかという問題もある。http://www.youtube.com/watch?v=b2SR5caq0W0いくつか買い物。外交官の耳、…

買い物

経堂の遠藤書店。なかなか充実していた。ベートーヴェンとその時代 (大作曲家とその時代シリーズ)作者: カールダールハウス,Carl Dahlhaus,杉橋陽一出版社/メーカー: 西村書店発売日: 1997/02メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見…

クライスト没後200年

クライスト没後200年とのこと。昨日、ドイツ文化センターで大宮勘一郎先生の講演を聞いたついでに(http://www.goethe.de/ins/jp/tok/ja8109121.htm)、クライストがどれくらいオペラになっているのかOpernlexikonで調べてみた。20世紀に入ってからかなりオ…

打ち合わせ&勉強会

久々の本郷。 音楽学会フォーラムの打ち合わせののち勉強会に飛び入りで参加。みなでああだこうだと訳文をいじるのは、一人で原稿を準備するのとは違うまた楽しい作業。その後、新装オープンした上島喫茶店で再開した友人と話し込む。硬軟取り混ぜた話題に時…

『アッシャー家の末裔』(監督:エプスタイン)@フィルムセンター

午後、学科の博士論文審査『天体建築論 イワン・レオニドフと紙上の建築プロジェクト』を聴講。その後は、友人とフィルムセンターで映画鑑賞→飲み会で遅ればせながら本を贈呈。「とにかく論文という媒体で勝負しろ」と激励を受ける。弁士付きの『アッシャー家…

ついつい買ってしまう。マーラー:交響曲第8番「千人の交響曲」/フォーレ:レクイエムアーティスト: 山田一雄,湘南合唱連盟,東京メトロポリタン合唱団,伊藤京子,中沢桂,大賀典雄,酒井美津子,酒井多賀志,曽我栄子,マーラー,東京都交響楽団出版社/メーカー: ソニ…

「おしまいの時」、ポツドール@スズナリ

ポツドールを初めて観劇。子供を失った家族の物語。どぎついブラックユーモア。

NHK交響楽団 定期演奏会@NHKホール、ブロムシュテット

シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47 ドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 作品95ブロムシュテット指揮。ドヴォルザークについてのみ。 第1楽章の出だしは決して急がない。しかし、数年前の読売交響楽団・スクロバチェフスキの時の演奏のようにしつ…

セヴィリアの理髪師@新国立劇場、藤原歌劇団

帰国

雲が切れて関東平野が目に飛び込んできた。真っ先に思い浮かんだのは、渡航中浴びるように見せられた氾濫する川の映像だった。着陸後は、思っていたよりも地震の影響をはっきりと感じる機会は減ったが、閉まっていると思った窓口が良く見ると開いていた、と…