発表します
11月5日、6日の日本音楽学会全国大会@東京大学駒場キャンパスで、フォーラム「映画音楽研究のアクチュアリティ」に参加します。
概要は以下の通りです。多くの方に参加していただき、ご意見をいただきたいです。お待ちしています。
〈題目〉映画音楽研究のアクチュアリティ――視聴覚メディアの変遷の中で
〈目的〉映画音楽研究に従事する会員間の情報交換
〈概要〉サイレント映画のオリジナル伴奏再現、デジタル技術を利用したDVD復刻から、ゲーム音楽、Youtube、ニコニコ動画、3Dに至るまで、近年の視聴覚メディアの創作・流通・保存をめぐる状況は大きく変化している。研究の側に目を向けると、映画音楽研究の基本的用語を整理したシオンも、一般的な視聴覚メディアへと対象を広げ (Chion, L’Audio-Vision, 1991)、テレビの音楽(Deaville, Music in Television, 2011)やゲームの音楽など、個別のメディアを対象とした研究も深まりを見せている。
こうした視聴覚文化の実践・研究の展開の中で、その出発点となった「映画」の音楽に対する研究は、方法論的な再考を促されると同時に、新たな可能性を孕む分野でもあろう。特定の歴史的、技術的、政治的制約のもとにある「映画」という媒体、また「映画館」と言う場に、現在、音楽学がいかにアプローチしうるか、その意義はどこにあるのか―以上の問題設定のもと、映画音楽研究に従事する会員による現在の研究紹介・パネルディスカッションを行い、映画音楽研究のアクチュアリティを浮かび上がらせる場としたい。
〈発表予定者・題目〉(50音順)
柴田康太郎(東日本支部・東京大学)「「映画音楽無用論」再考――深井史郎の映画音楽論を中心に」
高岡智子(関西支部・日本学術振興会)「DEFA映画と娯楽――映画音楽とロックの政治学」
白井史人(東日本支部・東京大学)「“映画の中のクラシック”研究――バッハ、ヴァーグナー、マーラー」
尾鼻崇(関西支部・立命館大学)「ゲームオーディオ研究と映画音楽研究の距離」
その他、あまり関係ない買物。
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