『音楽文化新聞』復刻

洋楽文化史研究会に初参加。
有馬学さん、片山杜秀さん、戸ノ下達也さんの鼎談+藤岡由紀さんの演奏。
有馬学さんの、戦時中の朝鮮映画に関する発表がとても興味深かった。『兵隊さん』(1944年)という映画で、朝鮮に徴兵制を定着させるためのプロパガンダ映画。
 軍の慰問コンサートのシーンを見せてくれたのだが、そこでのオーケストラはほぼ同時録音なのではないかと思うぐらいきちんと弾いて映像と同期していてびっくり。なんと李香蘭も登場するが、さすがにそこはスタジオで撮影、録音したのを背景の映像と重ねたように見えたが。
 映画のなかで慰問オーケストラがクラシック曲を演奏していたのだが、それは実際の慰問コンサートのプログラミングとはちょっとずれているようで、そのあたりは今回復刻された『音楽文化新聞』を見ると良く分かるらしい。西洋音楽が、宗主国日本を権威づけるイメージとして機能していたということか。

ちなみに全国の図書館員の皆さん。この音楽文化新聞の復刻版、定価8万5千円で超お買い得です!

注文していたCDが届いた。

語りもの

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