Erich Heckel: Aufbruch und Tradition. Eine Retrospektive@Brü

ドイツのいわゆる表現主義絵画の代表的グループ「ブリュッケ」メンバー、エーリッヒ・ヘッケル(1883-1970)の個展。グループとして活動した1913年までの作品に留まらず、第1次大戦後や、カールスルーエで教鞭を取っていた晩年の作品までを網羅しており、ドレスデン建築学生による小さな同人絵画集団が発展し、拡散していくさまを見てとることが出来る。
 音楽付きの解説ツアーに参加。各ブロックを学芸員の解説ののち、生演奏をBGMに観賞する趣向で、音楽と絵画の内容は特に関係ない辺りが小気味良い。

 北海、ベルリンの運河、コペンハーゲン、地中海などの水面が様々な色彩で描かれる点が印象的。第1次大戦ごの作風の変化が著しく、60年代に描かれた楽園的な海の風景にはしばし茫然としてしまった。
http://www.bruecke-museum.de/