Wien Philharmoniker, Bayerischer Rundfunkorchester@ Musikverein

休日だったので、楽友協会で昼、夜二つのオケ演奏会を聴きにいく。夕方はウィーンの北外れへマーラーの墓参り。

 今日の二つの演奏会冒頭に日本への追悼演奏と黙祷があった。夜の演奏会のソリストが、内田光子だったことへの配慮だけではないだろう。オケの団員や彼らの大学の友人、同僚にも日本人は多いのだろうし、災害が人ごとではない大きなショックを与えたことを改めて感じる。

プログラムの文面を訳出しておく。

"日本での自然災害で犠牲になった方々への追悼の意を込めて、本日の演奏会の冒頭に、ダニエル・バレンボイムとヴィーン・フィルハーモニーは、ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト作曲、ピアノ協奏曲イ長調 KV488より「アダージョ」を演奏いたします。
 1956年の初の客演以降、日本は極東での私たちの故郷であります。日本の楽友の我がオーケストラへの熱狂と愛情、また日本の皆さまの演奏と歴史は、私たちに強い印象を残してきました。日本では、これまで28度のツアーを通して計257回のコンサートを行っており、日本の皆さまへ強い絆を感じております。私たちとともに犠牲者と被害者へ追悼演奏をしてくださるバレンボイム氏にも感謝申し上げます。
皆さま、誠に僭越ながら、モーツアルトの演奏の後の一分間の黙祷をお願いいたします。

ヴィーン・フィルハーモニー"

"皆さま

日本の犠牲者への追悼の意を込めて、バイエルン放送交響楽団とマリス・ヤンソンスは、本日のプログラムに先立ち、エドゥアルト・グリーグ作曲《ペール・ギュント組曲第2番、Op.55より“Solveigs Lied”を演奏いたします。

ウィーン楽友協会"