ELEKTRA, R.Strauss@Wiener Staatsoper

昼間はシェーンベルク・センターのシンポジウム《Richard Strauss Arnold Schoenberg》に参加。同名の特別展示に合わせた企画で、ほぼ同時期に作曲されたシュトラウスの《エレクトラ》(1908)とシェーンベルクの《期待》(1909)の比較が各発表の中心。昨日は同じ会場で《期待》の新編曲版の上演、今日の夜は州立歌劇場で《エレクトラ》の公演があるという至れり尽くせりぶりがすごい。
 パネリストの1人で、Grazで教鞭を執っているPeter Revers教授に挨拶する。所属大学に2年前に客員で来た教授の先生でもある。マーラーの大著が5月に出版されるとのこと。
http://www.kug.ac.at/kunst-wissenschaft/kunst-wissenschaft/publikationen/abschlussarbeiten/betreuung.html?tx_kugpeople_pi1%5Bperson_nr%5D=50457&cHash=3d87d34d546d198864277fe6695047a7

 2008年提出の博論を出版なさったStefanie Rauchさんの発表が面白かった。著作はシェーンベルクの創作過程を、細かいスケッチに基づきながら解析していくもの。今日の発表では特にオーケストレーションを取り上げ、シェーンベルクが音楽を書き始める時点で、既に特定の楽器の音をイメージしていた点をスケッチに依拠して論じていた。
 つい買ってしまう。

Die Arbeitsweise Arnold Schoenbergs: Kunstgenese und Schaffensprozess

Die Arbeitsweise Arnold Schoenbergs: Kunstgenese und Schaffensprozess