The Music is the Air I Breathe@Kurbel
シャルロッテンブルクの映画館「Kurbel」でMusik-Film-Marathonというフェスティヴァルが行われている。HP情報ではベルリンのトーキー映画館第1号らしい。(http://www.digitalinberlin.de/musik-film-marathon-in-berlin-2011/)ストローブ=ユイレのシェーンベルクシリーズ、カーゲルの『ルートヴィヒ・ヴァン』ら前衛音楽映画の古典から、インド、アフリカに至る音楽関係の記録映画40本ほどが上映される模様。
フンボルト大のルチアーノ・べリオ研究者Claudia di Luzioさんに誘われ、戦後前衛のプリマドンナCathy Barberianのドキュメンタリー"Music is the air I breathe"(1994)を見に行く。ジェスチャー入りの《サークルズ》などの上演映像も面白かったが、それ以降のバーベリアンの活動にも焦点が当てられていた。レノンの曲とかもベルカントで歌っており、衣装はサイケデリックな色彩。60年代の活動やメディアでの取り上げられ方は、かなりポップである。その後の、アーノンクール指揮のモンテヴェルディの上演映像なども収められいた。
Luzioさんにはルチアーノ・べリオへのインタヴューが撮影された仕事部屋が出てきたとたん、行ったことあると自慢されてしまったり、なんだか敵わない。映画の中でインタヴューを受けていたBerioとBarberianの一人娘Christina Berioにいたくご興味をお持ちで、ぜひ会いに行くとおっしゃっていた。
その後、ストローブ=ユイレのシェーンベルクシリーズ『《映画の一場面のための伴奏音楽》入門』、『モーゼとアロン』を久々にスクリーンで観賞。
Luzioさん博論は、Osmond-Smith以降では初めての本格的なべリオ研究書ではなかろうか。Opernwelt4月号にも書評が掲載されていた。
Vielstimmigkeit und Bedeutungsvielfalt im Musiktheater von Luciano Berio
- 作者: Claudia di Luzio
- 出版社/メーカー: Schott Music
- 発売日: 2010/05/21
- メディア: ペーパーバック
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